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VDT健診のススメ

VDT症候群(Visual Display Terminals)とは?

VDT(Visual Display Terminals)とは、パソコン・スマートフォンなどの画像表示端末の事を指します。現代の職場では、多くの従業員がこれらの端末を日常的に使用しています。このようなデジタル機器の利用が増加するにつれ、健康リスクが高まっていることが報告されています[1]。

日本では成人の約80%がデジタル機器を毎日少なくとも2時間使用し、VDT作業者の約80%が以下のさまざまな症状を訴えると報告されています[2]。一連の症状を本邦ではVDT症候群と呼び、長時間の連続作業や適切でない作業環境(作業空間の配置、機器の配置など)が原因と考えられています。また、アメリカでは成人の約60%が類似のコンピュータービジョン症候群(Computer vision syndrome)を訴えていると報告されています[3]。

VDT症候群の主な症状
1. 眼科的症状:眼精疲労ドライアイなど。
2. 筋骨格系の問題:肩こり、腰痛、頚肩腕症候群、手根幹症候群など。
3. 精神症状:イライラ、不眠など。

ディスプレイ作業により疲労を感じる方の割合(文献[4]より)

VDT症候群は、眼科的問題だけでなく、整形外科的問題、精神科的問題にまで発展し、VDT 作業者でドライアイに罹患している人は労働生産性が有意に低く[4]、1名あたり年間約50万円の労働生産性低下が報告されています[5]。


厚生労働省は「VDT作業に関する労働衛生管理のガイドライン」や「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を設け、作業の種類と時間によって適切な休憩を取ることの推奨、VDT作業者の健康診断を推奨しています。「VDT健診」とよばれるこの健康診断は、ガイドライン上、VDT作業者の健康管理に推奨されており、事業者は「VDT健診」を通じて健康経営を実現する必要があります。

VDT作業者の健康管理の一例(情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインより)

  • 連続作業時間が1時間を超えないようにし,次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設けること。
  • 一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けること。
  • 小休止とは,連続作業時間の途中で取る1分~2分程度の作業休止のことである。時間を定めないで、作業者が自由に取れるようにすること。

VDT健診とは?

VDT健診とは、コンピューターやその他のディスプレイ装置を長時間使用するVDT作業者に特化とした健康診断です。

VDT健診の目的

VDT症候群の主な症状である眼科的症状に着目し、労働環境の改善や適切な作業慣行を実現することで、企業様の健康経営に役立てる目的の健康診断です。
企業様が、適切な作業環境と正しい作業慣行を取り入れることで、従業員の方々の眼の健康を守り、生産性を高めるための実践的な解決策をご提案いたします。

横浜けいあい眼科のVDT健診項目
就業前健康診断・定期健康診断・特定健康診断など、さまざまなタイミングで健診が可能です。
また、企業様の特色に合わせたオプション検査が可能です。

  1. 問診:業務歴、既往歴、自覚症状の有無・定量化など、症状や気になる点をご記入いただきます。
  2. 屈折検査:近視、遠視、乱視などの「屈折異常」をオートレフラクトメーターという機器を用いて他覚的に測定します。
  3. 視力検査:遠見視力、近見視力を矯正視力と裸眼視力と測定します。眼の病気があるか、「老眼」の状態などの検査が可能です。
  4. 眼位検査:斜視、斜位の有無や程度を検査します。眼鏡などで矯正が可能かもわかります。
  5. 調節機能検査:近点計を用い、近点距離の測定により調節機能を測定します。が近くのものに焦点を合わせる力(調節力)を測定します。この検査を通じて、調節力がどの程度の年齢に相当するかを知ることが可能です。
  6. 眼圧検査:ノンコンタクトトノメーターという機器を用いて、眼の内圧(=眼圧)を測定します。正常値は10.0~21.0mmHgであり。「緑内障」などの眼科疾患のスクリーニングが可能です。
  7. 細隙灯顕微鏡検査:細隙灯顕微鏡という機器を用いて、眼瞼〜水晶体までの前眼部に異常所見があるかスクリーニングを行います。
  8. 涙液層破壊時間検査:フルオレセインという染色薬を用いて、涙を染色し、涙の乾く時間を計測します。「ドライアイ」のスクリーニングを行います。
  9. 涙液検査:涙を染色したり、機器を用いて涙の量を計測します。
  10. 眼底検査:眼底カメラや、眼底三次元画像解析装置を用いて、眼底(網膜・視神経乳頭)の画像を撮影し、「加齢黄斑変性」などの眼底疾患のスクリーニングを行います。

VDT健診プラン

従業員の方々にご来院いただいて健診を行うプランと、オフィスに出張して健診を行うプランがございます。VDT健診で健康経営を実現しましょう!

  • ご来院プラン:検査時間:30分/人、費用:5,500円/人 (税込)
    • 健診実施者への「個人レポート
    • 企業様への「健康経営レポート
    • 眼科専門医による、健康経営レポートを踏まえた「眼の健康講座」の実施

  • 出張健診プラン:費用:3,850円/人 (税込)、検査時間:10分/人
    • 健診実施者への「個人レポート
    • 企業様への「健康経営レポート
    • 眼科専門医による、健康経営レポートを踏まえた「眼の健康講座」の実施

企業の皆様へ

横浜けいあい眼科では、企業様向けの「VDT健診」をご提案しております。
健診実施方法は、企業様のニーズに合わせて「ご来院プラン」と「出張健診プラン」をご用意しております。
個人向けレポートだけでなく、企業様の健康経営にお役立ていただける健康経営レポートもご用意いたします。
さらに、眼科専門医が企業の皆様に向けた眼科の啓発講座・アドバイスも実施しております。
御社従業員様への福利厚生の一環として、ご検討お願い申し上げます。

<参考文献>

[1] Liu B, et al. A survey on the degree of eye discomfort caused by video terminal use among college students in different altitudes. BMC Public Health. 2023 Jun 22;23(1):1209. 
[2] iCLO(アイクロ) ニューノーマル時代の新しい目の休め方(解説) 藤田 博紀(藤田眼科), 佐野 研二 人間工学(0549-4974)58巻5号 Page213-222(2022.10)
[3]THE VISION COUNCIL SHINES LIGHT ON PROTECTING SIGHT – AND HEALTH – IN A MULTI-SCREEN ERA
[4]【ドライアイを極める!】ドライアイのリスクファクター VDTとドライアイ(解説) 内野 美樹(慶応義塾大学 医学部眼科学教室) 臨床眼科(0370-5579)74巻12号 Page1414-1419(2020.11)
[5]Uchino M, et al. Prevalence of dry eye disease and its risk factors in visual display terminal users: the Osaka study. Am J Ophthalmol. 2013 Oct;156(4):759-66. doi: 10.1016/j.ajo.2013.05.040. Epub 2013 Jul 24. 

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