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【眼科コラム】糖尿病について (2020年12月1日)

糖尿病の眼科的な合併症について

近年患者数増加が問題となっている「糖尿病」ですが、眼に関しての合併症が非常に重要であるため、本コラムでまとめていきます

糖尿病について

糖尿病とは、膵臓より分泌されるインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすることが原因で発症します。インスリンの作用が低下すると、血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれなくなり、高血糖の状態が続き、全身にさまざまな障害(合併症)を起こします。糖尿病患者数は予備軍もふくめると、全国に約2,000万人存在すると報告されております。糖尿病の合併症として、腎臓・神経・眼が重要です。特に眼の合併症である「糖尿病網膜症」は緑内障とともに成人後の失明原因であり、糖尿病網膜症は、糖尿病患者の約40%で認められると報告され、早期発見早期治療が大変重要な病気です。

糖尿病網膜症について

糖尿病の眼科的な合併症は眼球の中の主に「網膜」という組織に影響を及ぼします。網膜は眼球の内側に存在する約0.2mmの神経の膜状の組織で、光を感じ取って視覚情報に変換する働きを持っています。網膜には血管や神経細胞が多数存在し、網膜血管は細く、高血糖が続くと損傷を受け、徐々に血管がつまったり変形したり、出血を起こすようになります。これが糖尿病網膜症です。糖尿病網膜症は徐々に進行しますが、注意しなければいけないのは進行しても、自覚症状が少なく、自覚症状(視力低下や飛蚊症など)が出現した際には、硝子体出血や網膜剥離など、手術やレーザーなどの処置が必要になってくる場合があります。そのため、糖尿病と診断されたら、定期的に眼科検査を受けることが重要です。検査・治療を続けていれば、糖尿病網膜症の進行を未然に発見する事ができる可能性が上がります。

検査と治療について

糖尿病網膜症では、散瞳剤を用いた眼底検査や、蛍光眼底造影検査を行い、眼底の状態を観察します。他にも眼底カメラや光干渉断層計などの機器を用いて、網膜症の状態を評価します。治療は、初期には網膜症進行しないよう、血糖コントロールを内科と連携して行います。網膜症が進行すると、レーザーを照射する網膜光凝固術を行います。網膜光凝固術は網膜症の進行を抑え、失明を防ぐために必要な治療です。網膜症の進行や、光凝固術で効果が上がらなかった場合などには硝子体手術が行われます。他にも、網膜症の状態によっては、眼球に直接注射を行う硝子体注射が選択されることもあります。

出典:厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究研究事業

「網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究 平成28年度報告書」

 

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