コンタクトレンズの管理方法 ~正しい使い方で目のトラブルを防ぎましょう~
コンタクトレンズは、見た目の自然さや視野の広さなどから、多くの方に選ばれている視力矯正方法です。 現在、装用人口は全国で1,500万~1,800万人ともいわれ、国民の10人に1人がCLを装用していると推測されています。※
※参照;日本眼科学会 コンタクトレンズ障害より
使い方を誤ると目のトラブルにつながる可能性もあるため、正しい知識と管理がとても大切です。
コンタクトレンズを始める前に
コンタクトレンズは医療機器です。使用前には必ず眼科で検査を受け、自分の目に合った種類・度数のレンズを処方してもらいましょう。自己判断での購入は、思わぬトラブルの原因になります。
正しいコンタクトレンズの管理方法
清潔な手で扱う
レンズに触れる前には必ず手を石けんで洗いましょう。手指には細菌が多く付着しているため、手を洗わないままコンタクトレンズを触ると、眼の感染症の原因となります。

レンズケースを清潔に保つ
レンズケースには、水垢や細菌などが付着しやすいため、定期的に洗浄しましょう。また、使用中のコンタクトレンズを補完する場合は、必ずレンズケースに入れましょう。

レンズ液の取り扱い
コンタクトレンズには、眼の表面を保湿する目的でレンズ液を使用します。レンズ液を取り扱う際は、使用期限や保管方法を確認しましょう。

コンタクトレンズの取り扱い
コンタクトレンズを取り扱う際は、指先にレンズ液を垂らし、指でレンズをつまんでとりあつかいましょう。また、使用中にレンズがおちた場合は、必ずレンズ液で洗浄してから使用しましょう。クトレンズを触ると、眼の感染症の原因となります。

装用時間を守る
装用時間が長すぎると、角膜が酸素不足になります。装用時間の目安を守りましょう。 一般的には12時間以内が目安ですが、レンズの種類や目の状態によって異なりますので、眼科医に確認しましょう。

定期的な交換
コンタクトレンズは、定期的に交換することが必要です。使用期限が過ぎたコンタクトレンズを使用すると、細菌の繁殖や汚れが付着しやすくなり、眼の感染症の原因となります

コンタクトレンズによる主なトラブル
不適切な使用により、以下のような症状が現れることがあります:
・目の充血やかゆみ、乾燥感
・視界がぼやける、まぶしく感じる
・角膜炎や結膜炎、角膜潰瘍などの重篤な疾患
こうした症状を放置すると、視力の低下や長期的な眼の障害につながることもあるため、少しでも違和感を感じたら早めに眼科を受診してください。
定期検査を忘れずに
コンタクトレンズを使っている方には、[定期的な目の検査(3ヶ月~半年に1回程度)]が推奨されます。症状がなくても、目に負担がかかっている場合があります。安心して使い続けるためにも、ぜひ眼科でのチェックを習慣にしてください。
当院でも、コンタクトレンズの処方をおこなっております。※完全予約制 コンタクトレンズは医療用具であり、適切にフィットしていないと眼精疲労や頭痛、肩こりなどの原因になることがあります。当院では、精密な検査データに基づいて眼科専門医が丁寧に診察し、患者様の目の状態に合った最適なコンタクトレンズを処方いたします。乱視のある方や遠近両用をご希望の方にも、多数の選択肢をご用意しており、安心して快適にお使いいただけるようサポートしています。短時間での処方は過矯正などの不具合につながりやすいため、当院では装用練習を含め、時間をかけて慎重に処方を行っています。