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【眼科コラム】遠視について (2021年4月1日)

遠視とは

 

「遠視」とは屈折異常の一種のことを指します。他の屈折異常の一種に「近視」があり、別項で詳細を説明しております

【眼科コラム】近視について (2021年3月1日)

「遠視」とは網膜という、目の中にある、光を感じる膜の後方でピントが合うという状態です。簡単にいうと、遠くについては調節力が足りてみえるが、近いところで調節力が不足し、ピントが合わない、要は「近くが見えない」状態になります。もう少し、細かく言うと「遠視」の眼では、まったく調節しない時には網膜の後方でピントが合うため、どこにも焦点があっておりません(近くも遠くもピントがあっていない)。遠くを見る時は、少しの調節で見えるためピントが合いますが、近くを見る時は強く調節をしないとはっきり見えないため、遠くでも近くでも調節が必要になり、眼精疲労 (疲れ眼)の原因となります。

「遠視」の原因は遺伝的なものが原因となる場合もありますが、多くの場合、特別な原因はなく、身長体重が個人個人で違うように、眼球の大きさや形態も異なり、屈折異常となります。

子供の遠視について

子供の眼は、身長が伸びるのと同様に、視機能が育っている段階です。そのため、子供の時期に視機能に障害があると、発達が妨げられ、いわゆる「弱視」と言う病気になります。「弱視」の代表的な原因に「遠視」があり、世界の失明原因の大きな要因となっております。「遠視」は早期発見と、適切な管理を行うことで矯正可能です。しかし、生まれたときから「遠視」の子供は、見えない事があたりまえと思っているため「見えない」と自分から言うことは多くありません。外から見て発見することは困難であり、日常生活に不自由がなさそうでも視力測定をすると、視力が十分でないため、視力測定で引っかかったり、眼が疲れているため、頭が痛くなったり、細かい作業が長つづきしない、集中力に欠けるなどといったことで発見されます。実際、The VIP-HIP Study Groupの研究では500人の子供を対象とした調査研究では4D以上の遠視 (未矯正)と3~6Dの遠視の子供 (4~5才)では手元の視力が悪く (0.5未満)、就学時に成績が下がっているとの報告があります

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0161642015014128

また、ピント合わせをしようとすると、人間、内斜視(寄り目)になります。斜視のことは別項で詳記しますが、斜視も「弱視」の原因の一つであり、両眼視機能が発達しない問題もあります。「遠視」の治療は適切な眼鏡での矯正です。万が一、「弱視」になってしまっている場合、よく見える方の眼を隠して、視力の悪い方の目を積極的に使わせる訓練や、斜視の場合、プリズム眼鏡の処方も行います。

 

大人の遠視について

大人の「遠視」は子供と違い、眼精疲労などの症状に直結します。これら「遠視」は屈折異常であり、例えば点眼薬や手術で綺麗に治るものではありません。屈折検査や、視力検査などを行い、必要に応じ、患者様個々に最適な眼鏡やコンタクトレンズを用い、視力矯正を行います。また、白内障をはじめとする眼の病気によっても「遠視」は変化するため、定期的な眼科通院の必要があります。

当院には、大学で臨床・研究に従事している医師が在籍しております、お悩みの方はお気軽にご来院ください。

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